2023/06/16 15:15

ぶr見出し画像

本の中のティータイム。魔法がかかったような素晴らしい出来事。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある日、メアリーは屋敷の庭の中で、壁に囲まれた一角を見つける。そこは亡き伯母が生前大切にしていた庭園だったが、彼女の死後伯父の命令により閉じられていた。しかしメアリーはひょんなことから庭園の鍵と入り口を見つけ、早速侵入する。庭園は荒れ放題だったが、そこの植物が実は生きていることに気付いた彼女は花園を蘇らせようと決心する。
やがて季節は春へ移り、屋敷の周りのムーアにヒースやハリエニシダの花が咲き始める。そしてメアリーと花園を中心に、魔法がかかったような素晴らしい出来事が起こり始める。
ー『秘密の花園』(The Secret Garden)は1911年ー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秘密の花園』はフランシス・ホジゾン・バーネットによって1911年に書かれた小説です。バーネットが『秘密の花園』を書くにあたってモデルとした庭園が、ケント州のロルヴェンデン近くにあるグレイト・メイサム・ホールの庭園と言われています。作中ではイギリス北部にあるヨークシャー地方の伯父のマナーハウスに引き取られています。屋敷の周りにはムーアと呼ばれる荒野が広がります。冷たい雨と薄暗い曇り空の冬が終わると辺り一面ムーアは草花に覆われます。


朝起きて楽しみにしている事があります。
コーニッシュウェアのマグカップに熱いコーヒーをいれて、ベランダで朝を過ごすという習慣。小さな庭ですが、マイホームガーデンがあります。
この季節になるとアジサイが見事に咲いてくれます。そしてレモン、オレンジ、柚子の実が少しづつ大きくなってきた頃、ラズベリーやイチゴの実が真っ赤に染まり食べ頃を迎えます。小さな変化ですが、毎日毎日少しずつ移り変るこの庭で過ごすのが毎日の楽しみです。

秘密の花園のメアリーも、巡る季節に初めて出会い心を動かされ、ガーデニングを通して、閉ざされていた心の扉がひらいていき、生きる喜びを感じていきます。イギリスの植民地時代のインドで育ったメアリーは我が侭で威張っているのに、一人じゃ何もできない女の子。また従弟コリンは生来病弱でベッドからほとんど出ず、何も経験したことのない男の子。2人が庭の植物を育てながら生きる力を取り戻す過程がなんとも元気がわいてくる作品です。

また庭仕事の合間をぬって食べるぶどうパンがおいしそうなこと。外で食べるごはんにどうしてこんなにも惹かれるのでしょうか?キャンプやピクニックじゃなくてもいいんです。お気に入りのマグカップとおいしいパン。これだけ持ってマイホームガーデンでおやつを食べるとなんとも幸せな気分になれます。

ブロカント307では秘密の花園のような元気が出るもの探しのお手伝いができれば幸いです。

☞ Brocante307 SHOP